硬式野球部

DATE:2025.05.04硬式野球部

対拓殖大戦 インタビュー

250504.2-1
(撮影?森山蒼斗)

令和7年度東都大学野球春季2部リーグ戦の第3週対拓殖大戦の第1戦と第2戦が4月29日と30日にかけて、大田スタジアムで行われた。第1戦はタイブレークの末に逆転負けを喫した駒大だったが、第2戦は終盤の拓大の追い上げを退けて勝利し、勝ち点獲得の可能性を第3戦につないだ。今回は、第1戦と第2戦の香田誉士史監督、第2戦で勝利投手となった仲村竜(営4)のインタビューを掲載する。

試合結果と戦評はこちらから

◆第1戦 香田誉士史監督

ーー楽には勝てない
「収穫もあるので、割り切って明日やる」

ーーメンバーを大幅に変更した
「他の者にもチャンスを与えた。前節(勝ち点を)結果として落としているわけだから、もう一度チャンスを与えてみるという時間もあり、1年生なども入れた」

ーー伴場柑太(営1) 投手は1年生ということで、5回を目処にというところか
「入部して間もないので、行けるとこまでという感じ。慌ただしく卒業式や登校日などがあったりして、落ち着いて練習をできてはいない。本来ならこの形ではないが、試合を作れるならというところでスタートから伴場というところ。しかし球数などは今後もあるので酷使はできない。(見ての通り、細身の)身体だし、良いものを持っているが球数も前回と同じくらい。まだ投げ込んだりもしていないので、あれでも多いほうだとこちら側としては感じている」

ーー仲井慎(法3)投手は、復帰に時間がかかるのか
「わからない」

ーーけがか何かか
「そうですね」

ーー10回表、タイブレーク先頭の吉村航希(現1)に打たせたのは、犠打があまり得意ではないからか
「無死1、2塁でサードでフォースアウトというところがあるところで、代打で犠打も考えたが、打たせるからそれでだめだったら『割り切ってくれ』と先に言って、思い切っていかせた。それも采配であり、それで結局負けたのでこういう試合は采配の勝負。彼らに何か言うことはない。」

ーー平野渚(法1) 投手の牽制悪送球はサインプレーなのか
「サインプレー。1年生の平野で牽制を入れる必要あるかと思ったところはあるが、それでもサインプレーは1年生でもリーグ戦に上がる者としてはやらなくてはいけない」

ーーサインプレーは別の回にも1度使用していたと思うが
「上川床勇希(仏1)のところ。上川床も1年ですんなりと、やりはした。牽制というよりも、ピッチングで良かったかなと思ったところではある」

ーー3年次の田本聖貴(営3) 投手も後半、非常に力強いピッチングを見せた
「手術をした中、ようやく3年次に上がるところで今日くらいの感じになってきたのでよく頑張ったなと思う。ただ彼も球数は少し気にしている。3年次でよく出てきたなと思うし、(球場が)暗くもなってきたので、あの球は威力を発揮するかなというのもあった」

ーー手術をしたのは肩が肘か
「肘の手術をした」

ーーシーソーゲームの中、程原裕太(政4)選手の打球が抜けそうで抜けなかった
「(ランナーの)スタートを切らせるかどうするかというところだった。落ち球もあるし、スタートを切らせた時にエンドランのようになってしまうと打者心理として空振りして併殺というところもあったので、スタートを切らせなかった。でもスタートを切らせていたら、2塁もセーフ。もうたらればだが、そこも含めて采配のところだなと思う。良い勉強になっているし、良い試合はしている。采配のところと投手も野手も良い経験を積んでくれていると思う。ベンチから出場した者が使えているのも良い事かなと思っている」

ーー試合直後に選手になんと声掛けしたか
「いい試合だったし、こちらの采配の責任だから落ちていても仕方ない、でも明日の事を考えてくれと。毅然とした姿で行動してくれと声掛けをした」

◆第2戦 香田誉士史監督

ーー最後、スムーズに終えたかったか
「それはそう。とりあえず勝ったのでよし」

ーー仲村君はここまでこうベンチに入ったり入らなかったりでしたが
「3月は、先発のローテーションの中にいた一人だった。3月末にちょっと違和感があったから先発での登板は今になってしまった。そこはチームとしては誤算」

ーー仲村君が4年生として安定したピッチングを見せてくれた
「今日くらいのピッチングを3月中はどこに対してもやっていた。逆に1点を少しのミスで与えてしまったが、完璧だった。本人にも課題は伝えた。『まだまだ』でもよかった」

ーー点差によるコールドがない東都の難しさの中で、仲村くんのピッチングは
「その中でもよくできた。スピードは思い切り出ていたわけではないが、やはりポーンと上がるいい質感の球だったかなとは思う」

ーー今日は疋田悠真(仏3)君。キャッチャーは渡邊怜斗(法2)君が固定のような感じだと思ったが
「やっぱり下級生で経験は積ませたいけど、マンネリするような、慣れすぎることは良くない。慣れ方はいい方も悪い方もあると思う。そういうのも含めて、出て当たり前みたいなマンネリ化がプレーにも出たりする。今日は疋田だけども、他の選手も守れないような選手をベンチに入れていない。あとショートも変えたり、ファーストに程原を入れたり谷佳亮(法2)入れたりして、活性化をした。チームの中でチャンスがあるというような気持ちにもさせたい。出たり入ったりすることはあるけど、試合に出たことは経験値になる。あとはチームのどんよりとした雰囲気を変えるためにもメンバーを変えた。一発勝負だが、リーグ戦であるし、使わないと育たない。人数はそれだけいる。選手達のモチベーションというか、頑張りにつながるようにと思っている」

ーー第3節を経て後半戦に向かっていく中で
「いいきっかけだった。良いカンフル剤かなと思って」

ーー仲村君がこう先発でいけるとなったらまた少しチームとして変わるのか
「また次に向けてはいろいろ考えたいなと思う。これだけの人数がいる。少し調子が悪かったらどんどんどんどん変わったっていいじゃないっていう部分と、やっぱ固定した方がいい強さだってあるとは思う。けがとかアクシデントに対しては人数が多いというのは助かるとこある」

ーー春は戦力が変化する戦いになりがちなのか
「他のチームの監督さん達にうかがいながら、実際にマウンドに上がって、公式戦でどうか試し出ししたり、こういう場面で使えるかなと考えてやっている。どこも新1年生がいるので彼らを出したり、オープン戦でポンと出てきた選手が本当に公式戦で活躍するかどうかを見たりする場でもあるかなと思う」

ーー10点取った後はランナーが出るとしきりに送ってましたが
「点を取れなくても、二塁にランナーを置く意識が大事。やっぱりああいう場合にリズム良くゲッツーになってしまって相手に流れ行くのをできるだけ防ぐという考え方で臨んでた。打者のこともあるので進めた方がいいかなと思った」

ーーこれだけ点が入ると本当に難しい面があるが
「初回で点が入るとこうなりがち。そのため5回のところで『ぐずぐずやっているとこういう試合は10対7や10対8になるからね』と言っていた」

ーー第3戦に向けて
「怖さを知れたという前向きな気持ち。まだそういうチーム。もしもこれで負けたら本当にピンチだな、これで終わったら這い上がることができないかなと思った。見てた人からしたら、今日の試合は何やっているんだという気持ちかもしれない。でも学生だからこそ精神状態もまだ整ってない」

ーー鯉川晴輝(法2)投手に関して
「手術明け。急ぎすぎている。『多分秋からではないと無理だよ』と言っていた。以前はもっとキレと粘りがあった。130キロ後半ぐらいで差し込んでた。今は調子が良いわけではない。本人も言っていたがここで手術したら、やっぱり練習不足になる。3月のオープン戦時期には『もう大丈夫だ』と言っていた。手術するってことは、その前からもう準備をしているのであんまり鍛えることなく試合に入ってきてる。小手先は上手なこととチーム事情がこのようになってしまったので鯉川を入れている。秋ぐらいじゃないと言っておきながら、使ってしまっているところがある。本人ももう投げたい気持ちが強くてバンバン進めてきているが、イメージと実際のギャップがある」

◆第2戦 仲村竜(営4)

250501.2-7
(撮影?森山蒼斗)

ーーベンチに入ったり入らなかったりという感じだったが
「不調が続いている。自分の調整不足でスタートからは入ることができなかった」

ーー今日の先発はいつ決まったのか
「拓大戦が決まってから。万全になってきて、拓大2戦目からと言われ、調整ができたのでよかった」

ーー後がない状況だったが
「『自分ができることをやるだけだ』と思っていた。前日の夜からワクワクしていて、自分の中で崖っぷちのような感じは無かった。そのように自分の気持ちを作れたのが良かったと思う」

ーー援護に恵まれている中、気持ち的には難しかったと思うが
「間の作り方がまだ勉強不足。フォアボールやヒットのせいで塁に出してしまってカウント、間が悪くなった。大量得点は、難しさもあると思うがそれを言い訳にしていたらだめだと思うので今後の修正ポイントとして練習していく」

関連記事 - 「硬式野球部」カテゴリーの新着記事

一覧を見る